正確なわきがの診断は、正直なところ難しい場合も多々あります。わきがの相談に来られた患者さんすべて相談日に臭いがするかというと、そうでもありません。中には朝お風呂に入ってしかも、消臭剤を塗ってくる患者さんもいらっしゃいます。
ですから、カウンセリングの中で、発症時期、家族歴、耳垢が湿っているかどうかなどを聞きながら診断していきます。 ただ、最終的な診断は臭いをかいでみることになりますので、くれぐれも相談日にはシャワー等を浴びず、消臭剤も塗らずに来てください。
わきが症状のみの改善を目指した手術の後では、わき毛はある程度生えてきます。
耳垢が湿っている人がいますが、これは外耳道には多くのアポクリン腺が存在しているからです。
耳の中が常に湿っている人は、わきの下にもアポクリン腺が多い可能性が高いと言われており、わきがの傾向が強くなっているのは事実です。 しかし耳垢が湿っている=わきがと、一概に言えるものではありません。
医学的には歳とともに臭いが少なくなると言われてますが、60歳でも手術を希望される方は多くいらっしゃいます。
夏は薄着なので風通しもよく、汗をかいてもすぐに乾いてしまいます。しかし、冬は厚着をして汗や臭いがこもりやすくなるので、臭いがつよくなります。
わきが治療の歴史の中で、反転剪除法、吸引法、超音波法、イナバ法、切除法など、いろいろな方法が行われてきました。また、各クリニックで独自に名前をつけた手術法などもあります。
当院で可能な手術 は反転剪除法のみです。
当院では、わきがを根治的に治療するという意味では、反転剪除法が一番適していると考えています。ただ、術後の安静期間が長いこと、傷あとがしばらく目立つことなど、特に働いている若い女性には受け入れにくい条件がありますので、よくご相談の上、手術をするかどうかを決めていきます。
治りません。
レーザー脱毛後の毛の生えていない患者さんの手術を何度も経験しています。ただ、毛が生えなくなることによって、常在菌が減り、臭いが軽くなることは期待できます。 若い男性の場合、わき毛を剃って、わきを清潔にするだけで、臭いはだいぶ軽減する場合があります。
ボトックス注射など、手術以外の方法もありますので、相談してみてください。
当院の反転剪除法では、わき毛が生えている範囲よりも広い範囲にわたって、肉眼的にはアポクリン腺が見えなくなるまで剪除しています。
しかし、顕微鏡レベルでアポクリン腺がわずかに残存する可能性があり、そこからアポクリン腺がわずかに再生してしまうことは避けられません。
わずかなアポクリン腺が原因で生じるわきがの臭いは、手術前に比べてほとんど臭わないか人並み以下の臭いといえます。
当院ではこの程度の臭いの戻りであれば、再手術を要するような再発状態とはみなしておりません。
親の同意が必要です。 時々、親に内緒でやりたいという方がいらっしゃいますが、手術後の安静の際、家族の協力が必要です。また、わきを圧迫している期間は、不自然な姿勢になりますから、家族など周囲の人に知られることなく治療を受けることは不可能です。必ず親に相談した上で、手術をするかどうかを決めてください。
一応、わき毛が生えそろった時期、学年でいうと中学校3年生から高校1年生くらいがよいとお答えしています。ただ、いじめなどにあっており、なるべく早くしたいという方もいらっしゃいますので、小学校4年生くらいでも手術された方もいらっしゃいます。
基本的な治療法は殆どかわりません。多くの方法や手術名があるため、迷われる方もいるようです。目安としては症例数の多さや実績を聞くのが一番です。納得できるドクターが見つかるまでは手術に踏み切るべきではありません。
症状は軽いが改善したいという場合は、ボトックスによる治療で汗の発汗量を減らし、臭いを減らすことも出来ます。 手術をするかどうかはご自身で決めることですが、一度診察にこられることをお勧めします。
可能です。ただ、まず前回の手術の状態を見せてもらいます。診察の結果、前の手術で充分な手術が行われていると診断した場合には、再手術はお断りすることもあります。
麻酔の注射の痛みはあります。 手術中は痛くありません。術後も多くの人はあまり痛くなかったと答えてくれます。ただ、内出血を起こすと、強く痛みますし、術後の傷あとも汚くなってしまいますので、術後の安静をくれぐれも守ってください。
安静が充分でないと内出血を起こします。 強く内出血した場合は、術後翌日の通院時に血液を洗い流して、傷の縫いなおしや固定のやりなおしが必要になります。内出血を起こしたままにしておくと、そこの皮膚は壊死を起こし、将来汚く目立つ傷あとになります。 (逆に、内出血を起こしても皮膚が壊死しないレベルの手術では、わきがと多汗症の両方までは根治しないと考えています。)
根治的なわきが治療をした場合、ある程度の色素沈着は必ず発生します。ある程度目立たなくなるまでに半年から1年ほどかかります。
片わきの手術に約50分〜1時間ほどかかります。(体格や手術範囲により異なります)。
当院では、すべて外来通院で対応しています。
0.25%のキシロカインを局所麻酔で使います。
当院では、局所麻酔のみで行っています。 痛みは、麻酔の注射を打つときのみで、手術中は痛みはありません。
わきが症状のみの改善を目的とした反転剪除法の後には、わき毛はある程度生えてきます。
手術前よりは減ってしまいますのでご了承願います。
局所麻酔ですので心配はありませんが、以前歯科麻酔等で具合が悪くなった事がある場合は、事前にお知らせ下さい。
およそ1〜2時間後となります。安静にしていれば、あまり痛みは感じません。
少量です。身体の負担になったり、気分が悪くなる程のものではありません。
太い神経や血管等は深い場所にありますので、手術中に傷つける心配はありません。手術で皮下組織を除去するのは、皮膚の裏のごく表面の部分だけです。
反転剪除法では、キッチリとした安静が必要です。安静が確実に保てないと、内出血を起こし、術後の傷あとが汚くなってしまいます。 力仕事であれば最低10日間、デスクワーク等の仕事でも7日間は仕事を休む必要があります。
術後10日間で最低5回通院してもらいます。 その後は、傷あとのフォローアップとして月1度の割合で半年から1年ほど通っていただきます。
傷あとは消えることはありません。しかし、1年ぐらいたつと、ワキのしわのうちの1本みたいにまぎれてしまい、あまり目立たなくなります。
術後内出血を起こすと、創の治りが悪く、後に目立つ傷あとになります。 術後内出血を起こすかどうかは、術後の安静にかかってきますので、反転剪除法をする場合は、心して安静を守ってください。
術後3日目から胸の下からのシャワーは介助付きで可能です。 術後7日目からは、さぶんとお風呂に入れます。
飲酒することによって内出血しやすくなります。 喫煙によって傷の治りが遅れます。10日間は飲酒・タバコは控えてください。
食事の制限はありません。アルコール、タバコ、汗をかくような刺激物の摂取は控えてください。
保険適応の反転剪除法ではアポクリン腺から出る汗の大部分はかかなくなりますが、エクリン腺からの汗は数か月後からほぼ元どおり出ます。
切除法というわきの下の皮膚を切り取る方法だと、腕が上がらなくなるなどの運動障害が残ることがあります。しかし肉体的に負担の大きい手術ですので、当院はもちろん現在ではほどんど行われていません。
手術後10日間の間に最低5回の通院が必要です。北九州、大分、熊本の方は3日くらい、それより遠方の方は10日間、近くのビジネスホテルなどに滞在していただくことになります。
反転剪除法は無理です。
同じような訴えの患者さんはたくさんいらっしゃいます。 片方だけの手術をされる患者さんもいらっしゃいます。
手術は可能ですが、創部感染のリスクが若干高い傾向があります。
お断りしています。
お断りしています。
たとえ手術によりご自分が症状を克服しても、遺伝します。
妊娠・授乳中であったり、体力的に厳しいと思われる場合はお断りさせて頂く場合があります。
手術後は洋服を着たりする際や固定バンドを装着する際に介助が必要です。また、車の運は禁止です。もしものことを考え、身近な方には手術を受けることを必ず連絡しておいて下さい。当院から個人情報を公表することはありませんのでご安心下さい。